バイナリーオプション取引が人気となっている理由の一つに『短期取引ができる事』が挙げられます。
バイナリーオプションに興味のある方の中には、バイナリーオプションの『短期取引』をやってみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
他の投資方法と比べて、短時間で取引が完結する事がバイナリーオプション『短期取引』の最大の魅力と言るでしょう。
バイナリーオプション取引は、レートが今よりも上がるか、下がるかを予測する二者択一である為、初心者にも始めやすい投資方法となっています。
しかし、正しい知識をつけずに、短期取引を繰り返す事は、資産を損失する可能性が高くなる事もある為、注意が必要です。
ここでは、バイナリーオプションの短期取引について説明していきます。
しっかりと理解をした上で、バイナリーオプションの短期取引で利益を出せるようにしましょう。
短期取引とは?
バイナリーオプションの短期取引の特徴を見ていきましょう。
海外バイナリーオプション取引では、判定時間を30秒後、60秒後、2分後、5分後、15分後、1時間後、2時間後、1日後など、自分で決める事ができます。
その中で、判定時間が15分以下の短い時間で取引をする事を『短期取引』と呼ぼれています。
バイナリーオプション業者により呼び方は様々で、『Turbo』・『短期取引』・『ショート』などの違った呼び方がされています。
バイナリーオプション取引は、取引時間が短ければ短い程、ペイアウト倍率が高くなる傾向があり、短時間で大きく稼ぐ事が出来る可能性のある取引方法となります。
バイナリーオプション取引は、国内バイナリーオプション業者と海外バイナリーオプション業者で取引のルールが違います。
国内バイナリーオプション業者で取引する場合は、取引の開始時間から判定時間までの時間が、最短で2時間後と決められています。
2013年に施行されたバイナリーオプションの規制により、この違いが生まれました。
バイナリーオプションの短期取引をする場合は、海外バイナリーオプション業者で取引をする必要があります。
短期取引のメリット
短期取引のメリットを見てみましょう。
精神的ストレスが少ない
他の投資方法に比べて、取引に要する時間が短いため、取引結果を心配する時間が少なく済みます。
判定時間が一日後だとすると、結果が出るまでの一日の間に相場の転換がないか、途中で転売した方が良いか…など取引の結果を心配する時間が多くなります。
人によっては、仕事などに集中できなくなる事もあるかもしれません。
バイナリーオプションの短期取引は、すぐに取引の結果が出るため、精神的なストレスは少なくなると言えるでしょう。
短期間で稼げる可能性がある
バイナリーオプションの短期取引を繰り返す事で、自分の取引手法が合えば、短時間で稼ぐ事が可能となります。
国内バイナリーオプション業者では、判定時間の規制により、一日に最大12回の取引しか出来ないのに対して、海外バイナリーオプションでは、何十回、何百回と取引をする事ができます。
自分で判定時刻を決め、エントリーも好きな時にできる為、エントリーチャンスを逃すことなく掴める可能性が大きくなります。
経済指標などの発表に影響を受けにくい
バイナリーオプションの長期取引では、経済指標などが発表されると相場の値動きが激しくなり、予測が難しくなる事があります。
バイナリーオプションの短期取引では、エントリーしてから、すぐに結果が出るため、影響が出る前に判定時間を迎える事が多く、経済指標などの影響を受けにくい取引方法となります。
自分に合った取引が出来る
短期取引は、非常に短い時間で取引を終結する事ができる為、仕事の休み時間や通勤時間、家事の間などの隙間時間を利用して取引する事が可能です。
時間を掛けてチャート分析する時間が無い方でも出来る取引方法となります。
性格の面でも、短期取引ですぐに結果を出したい人や、資金管理・メンタル管理がきちんと出来る方には、短期取引に向いていると言えます。
ギャンブル思考に陥りやすい人や資金管理、メンタル管理が苦手な人には不向きな取引方法と言えるでしょう。
自分の生活や性格に合わせて、取引方法を決める事が大切です。
短期取引のデメリット
短期取引のデメリットを見てみましょう。
取引の途中決済・転売が出来ない事がある
通常の取引であれば、自分の予測と違い、相場が反転した場合などに途中決済や転売などで損失を少なくする事が可能です。
30秒や60秒取引では、取引時間が短すぎる為、途中決済や転売が出来ない事が多くなっています。
急な値動きで負ける事がある
バイナリーオプションには、三種類のトレンド(値動きの仕方)があります。
上昇トレンド
- 相場が一定の割合で上昇し高値を更新し続けてる時
下降トレンド
- 相場が一定の割合で下降し底値を更新し続けてる時
レンジトレンド
- 一定の範囲内で上にも下にも動かない状態
動きのあるトレンドを『トレンド相場』・動きのない相場を『レンジ相場』と言います。
トレンド相場であっても、値動きは、真っ直ぐに上がり(下がり)続けるわけではありません。
小刻みに上昇、下降を繰り返しながら、上昇(下降)し続けていきます。
トレンド相場であっても、値動きとは反対方向に動く瞬間があります。
このタイミングで判定時刻を迎える可能性があります。
ギャンブル性が高くなる
短時間での取引を繰り返す事により、負けが続くと冷静な判断が出来なくなり、勘に頼った取引をする可能性があります。
計画的な取引と資金管理をする必要があり、負けても熱くならなようメンタル管理をしっかりとしましょう。
短期取引で勝率を上げるには
短期取引での取引手法を見ていきましょう。
判定時刻毎の特徴を理解し、戦略を立てる
短期取引と言っても、30秒から15分と様々な取引時間があります。
時間毎の特徴と、相場の状況に合わせて取引しましょう。
ノイズを利用する取引
30秒取引の場合だと、テクニカル分析が通用しない事が多く、根拠を持った取引をする事が難しい取引となります。
チャート分析をせずにノイズを利用して取引する方法があります。
ノイズとは、チャートが一瞬鋭く、大きく動く事で、数秒〜10 秒程度続きます。
ノイズが発生したら、逆張りでエントリーします。
逆張りとは、相場の値動きとは反対にトレードする方法です。
値動きが上昇している時に、下降すると予想する事を言います。
テクニカル分析を利用する
テクニカル分析とは、チャートの動きを見て、この先どのように動いて行くのかを予測する方法です。
ここでは、ローソク足と移動平均線・RSIという分析方法を紹介します。
ローソク足
- 長方形の形と上下に伸びる線の長さによって、始値・終値・安値・高値の4つの値動きを表し、相場の動きを時系列で記録する分析方法です。
移動平均線
- 設定した期間の平均終値を線で繋いだ分析方法です。
- 設定期間が長い場合、取引するタイミングが掴みにくく、設定期間が短い場合、値動きが読みづらい特徴があります。
- バイナリーオプションは、短期取引なので、短い期間の設定のみで良いと思われるかもしれませんが、トレンド相場を確実に見つける為には、両方の移動平均線を利用しましょう。
移動平均線とローソク足の位置関係を見ることで、相場の状態を分析、予想します。
ローソク足が移動平均線より上
- 相場は、上昇トレンド
- 値動きが、上昇中かこれから上がっていく
ローソク足が移動平均線より下
- 相場は、下降トレンド
- 値動きが、下降中かこれから下がっていく
ローソク足が移動平均線の上になったり、下になったりして、定まっていない
- 相場は、レンジ相場
このようにして、今の相場がトレンド相場なのか、レンジ相場なのかを見極めていきましょう。
ローソク足の位置が3本以上続けて移動平均線の上、もしくは下に来ていれば、安定したトレンド相場と言えます。
トレンド相場の時には、流れに乗った順張りでエントリーしましょう。
移動平均線、ローソク足は、簡単で分かりやすい指標となるので、初心者でも使いやすい分析方法となっています。
RSI
- 今の相場が『買われすぎている』または、『売られすぎている』のかを表わしている指標です。
- RSI値が30より下の場合は、売られすぎている事を表し、70より上の場合は、買われすぎている事を表します。
- レートが反発する可能性が高くなる為、RSI値が30より下の時は、ハイエントリー・RSI値が70より上の時は、ローエントリーをしましょう。
テクニカル分析には、たくさんの方法があります。
バイナリーオプション取引で利益を出すためには、自分に合った分析方法を見つけ、分析の精度を高めていく事が大切になります。
自分に合った分析方法を見つけましょう。
サインツールを使う
サインツールとは、チャート上にエントリーするタイミングを表示してくれるツールで、サインに従って取引をします。
テクニカル分析に自信のない方や、参考にしたい場合は利用するのも一つの手法と言えます。
判定時刻が5分未満の短期取引では、テクニカル分析が通用しない場合が多い為、きちんと分析をして取引をしたい場合は、判定時刻が5分以上の取引をするようにしましょう。
ルールを決める
短い時間での取引が可能なため、取引回数が増えすぎる可能性が高くなります。
また、闇雲な取引をするとギャンブル性が高くなる危険もある為、一日の取引回数や、取引金額などのルールを決めておきましょう。
取引環境に注意
取引時間が短いため、一瞬の判断が必要となる取引です。
バイナリーオプション業者の取引画面の操作に慣れておき、操作ミスを無くしましょう。
スムーズな取引が出来るように、通信環境にも注意が必要です。
パソコンやスマホの動作が遅い時には、容量不足などの原因を追求し改善しておきましょう。
スマホでの取引の場合は、通信速度にも気をつけ、取引の最中に通信制限が掛かり、取引を失敗したり、エントリータイミングを逃す事のないように、事前の準備をしっかりする事が大切です。
まとめ
バイナリーオプション短期取引には、様々な種類があります。
国内バイナリーオプション業者では取引ができない為、短期取引をしたい方は、海外バイナリーオプション業者で取引をしましょう。
判定時間が短すぎると、テクニカル分析が通用せず、ギャンブル性が高くなる可能性があります。
ルールを決めて、短期取引を上手く利用して、バイナリーオプションでの勝率を上げて行きましょう。